
姫路市のよつば歯科・小児歯科院長の橋本です!
ブログをご覧いただきありがとうございます。
「うちの子、歯並びが悪くなりそうで心配…」「早めに矯正って聞くけど、何をするの?」そんな疑問を持つ保護者の方は多いのではないでしょうか。
実は、子どもの歯並びは「あごの成長」と「正しい筋機能」が大きく関わっています。そこで注目されているのが 「マイオブレース(MyoBrace)」 という装置です。今回は、その仕組みや使い方、毎日のトレーニング内容まで、わかりやすくご紹介します。
◆ マイオブレースってどんな装置?
マイオブレースは、取り外し可能なマウスピース型の矯正装置です。従来のワイヤー矯正とは異なり、歯を無理やり動かすのではなく、口周りの筋肉の使い方や呼吸の仕方を整えることで、自然にあごの成長をサポートし、歯並びを改善します。
主に5〜10歳の成長期のお子さんに使われることが多く、「成長の力」を最大限に生かせるのが大きな特徴です。
◆ 使い方とスケジュール
マイオブレースは「夜寝るとき」と「日中1時間程度」の装着が基本です。
初めは「話しにくい」「違和感がある」と感じるお子さんもいますが、数日で慣れるケースがほとんど。成長期に筋肉と呼吸習慣を改善するためには、継続がとても大切です。
◆ 毎日のトレーニング内容
マイオブレース治療では、装置を着けるだけではなく、 「マイオトレーニング」 という専用の筋機能訓練が欠かせません。
以下はよつば歯科・小児歯科でも指導している基本的な内容です。
- 鼻呼吸を促す練習
口を閉じて、鼻だけで呼吸する練習をします。これにより、口呼吸の癖を改善し、あごの正しい発達をサポートします。 - 正しい舌の位置を覚える
舌が上あごに正しくつくように練習します。舌の位置は歯並びに大きく関わるため、とても重要です。 - 飲み込み方の改善
飲み込むときに舌が前に出ないように訓練します。 - リップトレーニング
唇をしっかり閉じる練習をして、口周りの筋肉を鍛えます。
これらのトレーニングを日々繰り返すことで、将来的により自然できれいな歯並びを目指せます。
◆ 継続するコツと親御さんのサポート
毎日続けることが大事だとわかっていても、最初のうちは「面倒くさい」と感じるお子さんも多いものです。そんな時こそ、親御さんのサポートが大きな力になります。
たとえば、「今日は何分つけられたかな?」「一緒にトレーニングしてみよう!」と声をかけるだけで、お子さんのモチベーションがグッと上がります。また、マイオブレースは目に見える変化が出やすいので、記録用に写真を撮って経過を振り返るのもおすすめです。
「笑顔が増えた」「口元が引き締まった」など、小さな変化を家族みんなで喜ぶことで、お子さん自身も前向きに頑張れるようになります。当院では、定期的なフォローアップを通して親御さんの不安を解消しながら、二人三脚で治療を進めています。
◆ 保護者の「見えない不安」を解消
「子どもに痛みはないの?」「ちゃんと続けられる?」という声もよく聞きます。マイオブレースは基本的に痛みが少なく、慣れてくるとお子さん自身が積極的に取り組めるケースも多いです。
また、当院では一人ひとりのペースに合わせた指導を行い、トレーニング内容を動画やイラストを使ってわかりやすく説明しています。
「これならできそう!」と感じてもらえるサポートが、親御さんにもお子さんにも大好評です。
◆ 早めの相談が大切です
あごの成長は限られた時期にしかコントロールできません。小さいうちに適切な習慣を身につけることで、将来的なワイヤー矯正や抜歯リスクを減らせる可能性があります。
「うちの子に合っているか知りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
👉 気軽に相談してみませんか?(Web予約・無料相談はこちら)
もっと詳しい症例や治療ステップが気になる方は、小児矯正ページ もぜひご覧ください。
◆ まとめ
マイオブレースは、子どもが本来持つ「成長する力」を活かしながら、自然で美しい歯並びを目指す治療法です。
よつば歯科・小児歯科では、専門知識と経験を持つ院長(院長紹介はこちら)が、お子さん一人ひとりに合わせた最適なプランをご提案します。
「もっと知りたい!」「相談してみたい!」と思ったら、まずはお気軽にお問い合わせくださいね。
Reference
- Melsen B. “The role of muscle function in malocclusion.” European Journal of Orthodontics, 1981.
- Utreja A, et al. “Effectiveness of myofunctional appliances in developing dentofacial structures.” American Journal of Orthodontics & Dentofacial Orthopedics, 2013.