
姫路市の『よつば歯科・小児歯科』院長の橋本です!
ブログをご覧いただきありがとうございます
「うちの子、歯並びがガタガタにならないかな…」
「マイオブレースって学校で使えるの?」
小児矯正を検討するお母さんから、よくいただく声です。
実は、マイオブレースはただの「歯並びを整える装置」ではありません。
お口まわりの筋肉の使い方を整えることで、呼吸や姿勢、そして全身の成長にも良い影響があると言われています。
でも、どんなふうに毎日使うのか気になりますよね。
今回は、実際にマイオブレース治療をしている小学1年生のAちゃんとお母さんの“リアルな1日”をご紹介します!
【朝】「おはよう!」から始まるマイオブレース生活
朝起きると、まずは就寝中に着けていたマイオブレースを外し軽く洗浄します。
朝起きた後や、装着を終えた後には、マイオブレースを必ずきちんと洗浄しましょう。
お子さんの口の中は常に湿っており、細菌が繁殖しやすい環境です。正しいお手入れを行わないと、装置に汚れやニオイが残ってしまいます。
お手入れの基本は、水道水でやさしく洗い流すこと。
さらに、週に1〜2回程度は専用の洗浄剤や中性洗剤を使って、よりしっかりと洗うのがおすすめです。
洗ったあとはよく水気を切り、通気性の良いケースに保管します。
お子さん自身に「今日は自分で洗えたね!」と声かけをすることで、歯磨きと同じようにお手入れを自然に身につけることができますよ。
【昼】学校生活はどうするの?
「学校で目立たないの?」という心配をよく耳にしますが、基本的にマイオブレースは家での装着が中心です。
授業中や給食の時間にはつけなくて大丈夫なので、お友達に気づかれる心配はほとんどありません。
ただし、正しい口の使い方(唇を閉じて鼻呼吸をする、舌を上あごにつけるなど)は、学校生活の中でも大切です。
Aちゃんも先生から「姿勢が良くなったね!」と褒められることが増えたそうです。
【夕方】家に帰ってきたらおやつタイムとアクティビティ
学校から帰った後は、おやつを食べてから再度マイオブレースのアクティビティ。
おやつの選び方も重要で、なるべく「噛む」ことを意識した硬めのものを取り入れるのがポイントです。
お母さんと一緒に「前歯でかじる練習」や「小さく噛み切る練習」をしながら、楽しく食育もできます。
マイオブレースのトレーニングも、家族みんなで「できた!」と拍手し合う時間になると、継続しやすくなりますよ。
【夜】お風呂上がりは装着タイム
夜はお風呂に入った後に装着してテレビを見たり、本を読んだりして過ごします。
このときに1時間ほど装着することで、口周りの筋肉を整える「受動的トレーニング」ができます。
「学校生活に支障がない」「夜はリラックスして使える」ことが、多くのご家族にとって安心材料となっています。
【就寝前】マイオブレースをつけてぐっすり快眠
夜のリラックスタイムが終わったら、いよいよ就寝前の準備です。
Aちゃんは歯磨きを済ませたあと、マイオブレースを再度装着してベッドに入ります。
就寝中に装着することで、日中よりも長時間、舌や口周りの正しいポジションを維持できます。
特に「お口ぽかん」や「口呼吸」の癖があるお子さんにとって、寝ている間のサポートは非常に大切です。
お母さんも「寝ている間に矯正できるなら、時間を有効活用できて助かる」と話しています。
これにより、昼間のアクティビティと併せて、より効率的に筋機能の改善を図れるのです。
【ママ友とのリアルトーク】
お母さん同士の集まりでよく話題になるのが「矯正のタイミング」や「費用のこと」。
Aちゃんのお母さんも「もっと早く始めればよかった」と感じているそうです。
マイオブレースは、5歳〜10歳ごろに始めるとより効果的だといわれています。
特に、呼吸や舌のクセが強いお子さんは、放置しておくと歯並びだけでなく姿勢や発音、集中力にも影響を与えることがあるのです。
【歯科医師の専門的見解】
当院の院長は、歯科矯正学で博士号を取得しており、科学的根拠に基づいて一人ひとりの治療プランを提案しています。
「見た目」だけでなく、呼吸や噛み合わせ、全身のバランスまで考えた診療を心がけています。
【結論】歯並び予防は生活習慣から始まる
乳歯が生える前からできることとして、「歯固め」の使用がおすすめです。
歯が生えてから3歳くらいまでの時期には、前歯でかじり取って食べる習慣、硬いものをよく噛む習慣を意識することが大切です。
さらに、「吹き戻し」などの口を使った遊びもお口周りの筋肉を育てるために効果的。
これらの習慣を積み重ねることで、顎の成長を促し、将来的な歯並びの乱れを防げる可能性が高くなります。
5歳以降に歯のガタガタが目立つ場合は、小児矯正を早めに検討するのがおすすめです。
成長期に合わせたタイミングでアプローチすることで、負担の少ない矯正が可能になります。
「うちの子ももしかして?」と気になったら、まずはお気軽に無料相談をご利用ください!
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Reference
- Grippaudo C, et al. Orthodontic treatment timing: A systematic review. Eur J Paediatr Dent. 2016;17(4):294–301.
- Bianchini EMG, et al. Orofacial myofunctional therapy in orthodontic patients. J Appl Oral Sci. 2009;17(5):553–8.
- 山田陽子, 他. 小児の顎顔面成長における咀嚼習慣の重要性. 日本矯正歯科学会雑誌, 2020.