
姫路市のよつば歯科・小児歯科院長の橋本です!
ブログをご覧いただきありがとうございます。
「ちゃんと歯磨きしてるのに、なぜか口臭が気になる…」
そんなお悩みを抱えていませんか?
30代〜50代の女性の多くが「口臭ケア」を気にしている一方で、「マスク生活」でより一層自分の息が気になるようになったという声をよく耳にします。
実は、歯ブラシだけでは取り除けない「歯周ポケット」が、しつこい口臭の原因になっていることが多いのです。
そもそも「歯周ポケット」とは?
歯と歯ぐきの境目には「歯肉溝」という溝があります。健康な歯ぐきではこの溝は約1〜2mm程度と浅いのですが、歯周病が進行すると溝がどんどん深くなり「歯周ポケット」と呼ばれる状態になります。
歯周ポケットが深くなると、歯ブラシの毛先が届かなくなり、細菌の塊(プラークや歯石)がたまりやすくなります。この細菌が出すガスや毒素が、強い口臭の原因になるのです。
「一生懸命磨いているのに…」が落とし穴
実は多くの方が「歯磨きを頑張れば口臭は防げる」と信じています。しかし、歯周ポケットの奥深くに入り込んだ細菌は、どんなに丁寧に磨いても家庭の歯ブラシでは完全に除去できません。
歯周病の進行を放置すると、歯ぐきが下がり、歯がグラグラするだけでなく、最終的には歯を失うリスクもあります。つまり、歯周ポケットのケアは見えない部分だからこそ、特に重要なのです。
自分では気づきにくい「歯周病性口臭」
歯周病性口臭の特徴は、自分自身では気づきにくいことです。
周囲の人が気づいても、なかなか指摘しづらいのが現実。
さらに、マスクをしていると口腔内の湿度が高くなり、細菌が活性化しやすくなるため、「マスクを外した瞬間に嫌なニオイが気になる…」と感じる方が増えています。
改善のカギは「プロのケア」と「歯周病治療」
歯周ポケットに潜む細菌を徹底的に除去するには、歯科医院での専門的なクリーニング(スケーリング・ルートプレーニング)が必要です。
当院では、国際歯周内科学研究会会員の院長が、一人ひとりのお口の状態に合わせて最適な治療をご提案します。
歯周病治療は「進行を防ぐ」だけでなく、口臭改善や全身の健康にも大きなメリットがあります。
「口臭が気になる」「歯ぐきから血が出る」「歯が浮いた感じがする」などのサインがあれば、早めに歯周病チェックをおすすめします。
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家でできるセルフケアも重要
もちろん、毎日のセルフケアも大切です。
ただし、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、歯と歯の間に残った汚れをしっかり落とせます。
さらに、定期的に歯科医院でのメンテナンスを受けることで、歯周ポケットの深さをチェックし、必要に応じて治療を行うことができます。
歯周病は「全身の健康」とも深く関わる
歯周病はお口だけの病気ではありません。
糖尿病や心疾患、脳梗塞、早産など、全身の健康リスクと関連があることが多くの研究で報告されています。
口臭だけでなく、全身の健康を守るためにも、歯周病ケアは重要です。
「歯周病性口臭」は“隠れサイン”を見逃さないで
「口臭はマナー」と思われがちですが、実際にはお口からのSOSサインです。
「ちゃんと歯磨きしているのに…」と感じているなら、今が見直すチャンスかもしれません。
当院では、科学的根拠に基づいた診断と治療を提供しています。
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まとめ
- 口臭の原因は「歯周ポケット」に潜む細菌が多い
- 歯ブラシだけでは歯周ポケットの汚れは取れない
- プロのクリーニングと定期的な歯科検診が必要
- 歯周病は全身疾患とも深く関わる
「一生懸命磨いているのに消えない…」その悩み、当院で一緒に解決しませんか?
Reference
- 日本歯周病学会編. 歯周病の診断と治療の指針2022.
- Tonetti MS, Greenwell H, Kornman KS. Staging and grading of periodontitis: Framework and proposal of a new classification and case definition. J Periodontol. 2018;89(Suppl 1):S159-S172.
- Scannapieco FA, Cantos A. Oral inflammation and infection, and chronic medical diseases: Implications for the elderly. Periodontol 2000. 2016;72(1):153–175.