
姫路市のよつば歯科・小児歯科院長の橋本です!
ブログをご覧いただきありがとうございます。
「最近、●●ちゃんも始めたらしいよ」
「うちの子のクラス、マウスピース矯正してる子多いよね」
――そんな声を、ママ友とのおしゃべりの中で聞いたことはありませんか?
実はいま、小学5・6年生の間で“マウスピース矯正(インビザライン)”を始めるお子さんが急増しています。
なぜ今この年代で人気が高まっているのか?どんな子が適しているのか?
そして、保護者として知っておきたい「メリット・デメリット」まで、歯科医師がわかりやすく解説します。
✅ 増えている背景①「永久歯が生え揃うタイミングだから」
小学校高学年になると、顎の成長が落ち着き、乳歯から永久歯への生え変わりがほぼ完了し大人の矯正治療に適した“スタートのタイミング”を迎えはじめます。
とくにインビザラインのようなマウスピース型矯正は、ほとんどの永久歯が生えそろった時点でスタートするケースが多くなります。
✅ こんな子が対象です
- 歯のデコボコ(叢生)が目立ってきた
- 前歯の隙間や出っ歯、或いは受け口が気になる
- 顎の成長が落ち着きついた
当院ではマイオブレースのような成長期向けの矯正も行っておりますが、10歳以降になると「成人矯正のマウスピース矯正」になります。
👉 気になる方はこちらもご覧ください
➡️ 成人矯正ページ
✅ 増えている背景②「目立たない」「取り外せる」から通いやすい
マウスピース矯正の魅力といえば、やはりこの2つ。
- 目立たないから、友達に気づかれにくい
- 食事や歯磨きのときは取り外せる
ワイヤー矯正に抵抗感があるお子さんにも受け入れられやすく、「親が勧めなくても本人が興味を持つケース」が増えています。
ある小学6年生の患者さんの保護者は、
「YouTubeで“矯正Vlog”を見て自分からやりたいと言い出したんです」
と話してくださいました。
✅ 体験談:「うちの子も始めました」〜リアルなママの声〜
ケース①:小学5年生・女子/叢生(デコボコ)
「習い事や塾で忙しく、目立つワイヤーがイヤだと言っていたけど、マウスピースなら続けられました」
「先生が“毎日20時間以上つけようね”と励ましてくれるので安心です」
ケース②:小学6年生・男子/軽度の出っ歯
「本人はあまり気にしていなかったけど、歯の生え方を見て早めのスタートが良いと判断」
「食事のときは外せるので、給食も問題なく過ごせています」
✅ よくある不安Q&A
Q1. 痛みはある?
→ 最初の数日は「押されるような違和感」がある子もいますが、強い痛みはほとんどありません。痛みの程度はワイヤー矯正よりも軽い傾向にあります。
Q2. 費用は高い?
→ 大人の矯正と同じ設計になるため、ワイヤー矯正と同等の費用がかかります。当院では事前にしっかりと治療内容・費用について説明します。
Q3. 学校生活に支障はない?
→ 基本的には問題ありません。運動系クラブ活動や給食にも支障が出ないよう、指導・サポートしています。
✅ 意外と知られていないメリット
- 虫歯予防の意識が高まる
→ 矯正中は歯磨き指導を徹底するため、口腔ケアの意識がアップ! - 姿勢や舌の使い方にも変化が
→ 顎や口元のバランスが整うことで、口呼吸から鼻呼吸への切り替えが促される場合もあります。 - コンプレックスの芽を早めに摘める
→ 中高生になってから「見た目が気になる」と悩む前に、前向きにケアができます。
✅ チェックリスト:お子さんは矯正スタートのタイミングかも?
- 前歯の並びがガタガタしている
- 口を閉じると下の歯がほとんど見えない
- 口呼吸をしている
- 歯のすき間や出っ張りが気になる
- 歯並びについて本人が気にしている
一つでも当てはまる場合は、一度ご相談をおすすめします。
✅ 専門的なサポートがあるから安心です
よつば歯科・小児歯科では、歯科矯正学で博士号を取得した院長が診断・治療方針を立てています。
お子さん一人ひとりの歯並び・骨格・性格に合わせたオーダーメイドの矯正計画をご提案いたします。
👉 院長の経歴を見る
➡️ 院長紹介ページ
まとめ
いま、小学生の間でマウスピース矯正が「当たり前」になりつつあります。
見た目のコンプレックスを軽減し、将来の自信につながることも。
「みんながやってるから」「SNSで見たから」――
その“流行のきっかけ”を、きちんと医学的にサポートできるのが私たちの役目です。
大切なお子さまの歯並び、ぜひ一度ご相談ください。
✅ 早めの相談が「後悔しない選択」につながります
よくあるのが、「もっと早く相談しておけばよかった…」という声。
矯正治療は年齢が上がるにつれて、骨の成長が止まり、歯の移動にも時間がかかるようになります。特に中学生以降になると、部活や受験勉強などで矯正に集中しづらくなるケースも。
「いつ始めたらいいかわからない」「うちの子に合っているのか不安」そんなときは、まず矯正相談(カウンセリング)で現状を確認するのがベストです。
相談したからといって、必ず治療を始めなければいけないわけではありません。
お子さまの歯並びや成長段階を正しく把握することが、将来の後悔を減らす第一歩です。
📚 Reference(参考文献)
- Pavoni C, et al. “Clear aligners in pediatric patients: A systematic review.” Int J Paediatr Dent. 2020.
- Rossini G, et al. “Effectiveness of clear aligners in controlling orthodontic tooth movement.” Angle Orthod. 2015.