
姫路市の『よつば歯科・小児歯科』 院長の橋本です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
「矯正すると老け顔になるのでは?」そんな不安、ありませんか?
歯列矯正相談を受ける患者さんの中で、とても多いのが「矯正したら顔がこけるのでは?」「歯ぐきが下がって老けて見えるのでは?」というご相談です。
確かに、歯並びを整える歯列矯正治療はお口まわりの見た目に大きな変化を与えるため、このような不安を感じるのは自然なことです。
しかし実際には、適切な診断と治療計画のもとで行う歯列矯正治療は“若々しい口元”を保ち、むしろお顔の印象を健康的に整えることができます。
今回は「矯正=老け顔」という誤解を解きほぐし、科学的根拠と当院での取り組みをご紹介します。
「老け顔」に見える原因とは?
見た目の若々しさは、シワやたるみだけでなく「口元のバランス」にも深く関わっています。
矯正後に「老け顔に見える」と感じるケースの多くは、以下のような要因によります。
- 歯ぐきのリセッション(歯肉退縮)
歯ぐきが下がり、歯が長く見えると加齢感が増してしまいます。 - 骨吸収による歯槽骨のボリューム減少
歯を支える骨が痩せると、口元がしぼんだ印象になりやすいです。 - 抜歯による口元の変化
不適切な抜歯や無理な歯の移動は、口唇や頬のボリュームを減らすことがあります。
つまり「矯正そのもの」ではなく、診断・治療の方法次第で“老け顔に見えるリスク”が高まるというのが正確な理解です。
当院が大切にしている「歯ぐきと骨を守る矯正診断」
よつば歯科・小児歯科では、「歯並びの美しさ」だけではなく、その土台となる歯ぐきと骨の健康を最優先にしています。
① CTによる骨の立体診断
CT撮影によって、歯を支える骨の厚みや位置を3Dで確認します。これにより「歯をここまで動かしても骨からはみ出さないか?」を正確に判断できます。
▶ 詳しくは当院の医院紹介ページ(CT・スキャナー設備)をご覧ください。
② iTeroによる歯列シミュレーション
口腔内スキャナー「iTero」を用いることで、将来の歯並びをシミュレーションし、歯ぐきや骨に無理のない範囲で治療を計画します。
③ 歯周病リスクの評価
歯ぐきが下がりやすいタイプの方(薄い歯肉や強いブラッシング圧の習慣など)は特に注意が必要です。矯正開始前に歯周組織の健康状態を評価し、予防策を講じています。
科学的根拠:矯正と歯肉退縮の関係
近年の研究では、歯の移動が歯槽骨の範囲を超えると歯肉退縮(リセッション)が起こりやすいことが報告されています(Wennström 1996, Garib 2006)。
また、成人矯正においては特に骨量の評価が重要であり、CT診断の活用が有効であるとされています。
つまり「CTやスキャナーを活用した精密診断を行うかどうか」が、老け顔リスクを大きく左右するのです。
「矯正で若返った!」という患者さんの声も
実際に当院で矯正治療を受けられた方からは、こんな声をいただきます。
- 「口元が引き締まって笑顔に自信が持てるようになった」
- 「ほうれい線が気にならなくなった」
- 「人から“若くなったね”と言われた」
これは、歯並びが整うことで噛み合わせや筋肉のバランスが改善され、自然なリフトアップ効果が得られるためです。
美容意識の高い方へお伝えしたいこと
「矯正で老け顔になるかも」と不安に思っている方ほど、実は精密な診断と予防策を徹底すれば“若々しい笑顔”を手に入れられる可能性が高いのです。
当院では、
「歯列矯正で顔つきが変わるか心配…」という方は、ぜひ一度お気軽に矯正相談へお越しください。
院長からのメッセージ
当院の院長は歯科矯正学で博士号を取得しており、研究に基づいたエビデンスをもとに診断を行っています。
矯正治療は「歯を動かす」だけではなく、「骨や歯ぐきの健康を守りながら、美しい笑顔を作る」ことがゴールです。
「矯正したいけど、老けるのはイヤ」そんな想いをお持ちの方に、安心して治療を受けていただけるよう日々取り組んでいます。
まとめ
- 「矯正で老け顔になる」というのは誤解であり、正確には診断不足や不適切な治療計画が原因。
- CTやiTeroを使った精密診断で、歯ぐきや骨を守りながら美しい歯並びを実現できる。
- 適切な矯正治療は、むしろ若々しい口元を取り戻す手助けになる。
「健康と美容の両方を叶える矯正治療」——それが、よつば歯科・小児歯科の目指すゴールです。
Reference
- Wennström JL. “Periodontal tissue response to orthodontic movement of teeth with infrabony pockets.” J Clin Periodontol. 1996.
- Garib DG et al. “Periodontal effects of rapid maxillary expansion with tooth-tissue-borne and tooth-borne expanders.” Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2006.
- Zachrisson BU, Alnaes L. “Periodontal condition in orthodontically treated and untreated individuals.” Angle Orthod. 1973.




