
姫路市のよつば歯科・小児歯科院長の橋本です!
ブログをご覧いただきありがとうございます。
「歯医者さんって、怖い…」「治療中にオエッとなってしまうのが不安…」
そんな理由で歯科医院を避けていませんか?
実は、日本ではまだまだ「歯科治療=痛い、怖い」というイメージが根強いですが、近年では笑気吸入鎮静法という“優しい選択肢”が注目されています。
特に、大人になっても歯医者が怖い方や、嘔吐反射が強い方にとっては救世主のような存在です。
今回は、笑気吸入鎮静法の特徴、メリット・デメリット、そして全身麻酔との違いを詳しく解説します。
✅ 笑気吸入鎮静法とは?
笑気吸入鎮静法とは、亜酸化窒素(いわゆる笑気)と酸素を混ぜた気体を鼻から吸入して、リラックスした状態を作り出す方法です。
「ぼーっとして心地よい」「緊張がほぐれて眠くなる」と感じる方が多く、恐怖心を和らげる効果が期待できます。
治療中も意識はありますので、歯科医師の呼びかけに応えることができ、治療後は比較的すぐに帰宅できます。
✅ 全身麻酔との違い
「笑気も麻酔の一種なら、全身麻酔とどう違うの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
大きな違いは「意識があるかないか」です。
- 全身麻酔
→ 意識を完全に消失させるため、患者さん自身は治療中の記憶がありません。入院や厳重な管理が必要で、リスクも高くなります。 - 笑気吸入鎮静法
→ 意識はあるものの、気持ちがとてもリラックスして恐怖心が軽減されます。身体的負担が少なく、日帰りで対応できるのが魅力です。
✅ 笑気吸入鎮静法のメリット
🌼 1. 恐怖心を軽減できる
「怖くて歯医者に行けない」という方でも、笑気を吸入することで不安が和らぎ、自然に治療を受けやすくなります。
🌼 2. 嘔吐反射を抑えられる
口の中を触られると「オエッ」となる嘔吐反射が強い方にも有効です。呼吸を通してリラックスするため、反射が起こりにくくなります。
🌼 3. 身体への負担が少ない
笑気は代謝されず、呼吸により体外に排出されます。そのため、体内に蓄積する心配がほとんどなく、安全性が高いと言われています。
🌼 4. 治療後すぐに帰宅できる
全身麻酔のような入院管理は必要なく、治療後30分程度で日常生活に戻ることができます。
✅ デメリットや注意点
もちろん、万能というわけではありません。以下の点には注意が必要です。
- 鼻呼吸ができない場合は使用が難しい
- 妊娠初期の方、呼吸器疾患のある方などには適応できない場合がある
- 強い痛みを完全に取り除くためには、局所麻酔との併用が必要
しかし、正しく適応を判断すれば、安全性の高い方法として多くの歯科医院で採用されています。
✅ 笑気吸入鎮静法は保険適用?
多くのケースで保険適用となります。
「特別な治療だから高額では…?」と不安に思われるかもしれませんが、保険診療内で受けられるため費用負担を抑えられるのも大きな魅力です。
✅ よつば歯科・小児歯科での取り組み
当院では、歯科矯正学博士である院長(院長紹介はこちら)が一人ひとりに合わせた治療計画を提案しています。
笑気吸入鎮静法は、大人の患者さまだけでなく、小児矯正治療中の「怖がりさん」にもおすすめです。
「矯正治療が気になっているけど怖い…」
「治療中に気持ち悪くなるのが心配…」
そんなお悩みがある方は、矯正相談からお気軽にご相談ください。
お子さまの小児矯正に関しては小児矯正ページもぜひご覧ください。
✅ まとめ
笑気吸入鎮静法は、
「もっと早く知りたかった!」
「これなら治療を続けられる!」
と多くの患者さまから好評をいただいています。
歯医者さんが怖いあなたも、一歩踏み出してみませんか?
当院では安全性を第一に考え、丁寧な説明と優しいケアで、あなたの未来の笑顔をサポートします。
Web予約・無料相談はこちらから気軽にお問い合わせください。
Reference
- 日本歯科麻酔学会. 笑気吸入鎮静法ガイドライン.
- Miura M, et al. “Nitrous oxide sedation in dentistry: Indications and clinical applications.” Dental Anesthesia and Pain Medicine. 2019;19(3):141-149.
- 日本歯科医学会. 歯科鎮静療法の安全管理指針.