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口内炎対策!矯正中のトラブルを防ぐコツ
姫路市の「よつば歯科・小児歯科」院長の橋本です。
矯正治療中に多くの患者様が悩まされるもののひとつが口内炎です。
「痛くて食べられない」「ワイヤーが当たって口内炎が増える」といった悩みをよく伺います。
当院では、成人矯正はインビザライン、小児矯正はマイオブレースやインビザラインファーストが主流で、いずれも口内炎ができにくい矯正方法として支持されています。
また、当院は矯正治療と虫歯予防・歯周病ケアのメンテナンスを並行して実施しており、矯正中のトラブルも最小限に抑えられるよう体制を整えています。
私は歯科矯正学で博士号を取得し、日本矯正歯科学会・日本小児矯正研究会に所属し、科学的根拠に基づく治療を行っています。
この記事では、矯正中に起こる口内炎の原因と対策をわかりやすく解説していきます。
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矯正中に口内炎ができやすくなる理由
① ワイヤーやブラケットによる摩擦
ワイヤー矯正では、金属が唇や頬に当たることで物理的刺激が生じ、口内炎になることがあります。
② 口腔内の乾燥
装置があることで唾液の流れが乱れ、口の中が乾燥しやすくなると粘膜が弱くなり口内炎ができやすくなります。
③ 歯磨き不足による炎症
矯正中は汚れが溜まりやすく、粘膜に炎症が起きやすくなります。
炎症が続くと口内炎の発症リスクも高まります。
④ ストレス・栄養不足
ストレスや食生活の乱れは粘膜の修復力を低下させ、口内炎を増やす要因になります。
インビザラインは口内炎ができにくい矯正方法
ワイヤー矯正と比較して、インビザラインは口内炎のリスクが大幅に少ないことが大きなメリットです。
■ 口内炎ができにくい理由
- 金属がないため口腔粘膜を傷つけにくい
- 滑らかなマウスピースで摩擦が少ない
- 取り外せるため歯磨きしやすく、炎症が起きにくい
- 違和感が少なく日常生活でストレスが少ない
当院でも、大半の成人患者様が「インビザラインだと口内炎がほとんどできなかった」と実感されています。
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口内炎を防ぐための具体的な対策
① 装置が当たる部分は歯科用ワックスで保護
ワイヤー矯正の場合、金属が当たる部分に歯科用ワックスをつけることで摩擦を軽減できます。
② 口腔内を乾燥させない
以下の習慣で乾燥を防止できます。
- 鼻呼吸を意識する
- 水分補給をこまめに行う
- 室内の湿度を保つ
③ バランスの良い食事とビタミン補給
特にビタミンB群は粘膜の修復に役立ちます。
不足していると口内炎が長引く原因にもなります。
④ 歯磨きを丁寧に行い、口腔内の炎症を減らす
矯正中は虫歯や歯周病予防が口内炎予防にもつながります。
当院では、矯正治療と並行してPMTC(プロのクリーニング)・フッ素塗布・歯周病管理を行い、トラブルが起こりにくい環境を維持しています。
⑤ ストレスを溜めない
ストレスは粘膜の抵抗力を下げるため、適度な休息やリラックスも重要です。
こんな時は歯医者に相談を
以下のような場合は放置せず歯科医院に相談してください。
- 1週間以上治らない口内炎
- 口の中の同じ場所に繰り返しできる
- 装置の一部分が強く当たって痛む
- 食事や会話が困難になるほど痛い
当院では矯正治療の経過を見ながら、口内炎の原因を取り除く調整やケアを行っています。
小児矯正中の口内炎ケア(マイオブレース・インビザラインファースト)
小児矯正の場合、お子さまは口内炎の痛みをうまく伝えられないことがあります。
そのため、保護者さまが次のポイントをチェックしてあげることが大切です。
■ 小児の口内炎ケアのポイント
- 痛みが強い部分がないか毎日確認する
- マイオブレースが当たる部分は調整が必要なことも
- 食事・睡眠・栄養状態もチェック
- 異常があれば早めに相談する
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よくある質問(FAQ)
Q1. インビザラインでも口内炎はできますか?
ワイヤー矯正より圧倒的に少ないですが、乾燥・栄養不足・噛んで噛んでしまう癖などが要因でできることがあります。
Q2. 口内炎が痛い時はどうすれば?
刺激物を避け、軟らかい食事をとり、ワックスや保護ジェルを使うと楽になります。長引く場合はご相談ください。
Q3. ビタミン剤は必要ですか?
不足している場合は効果的ですが、基本は食事から補給するのが理想です。
関連リンク
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Reference(科学的根拠)
- Scully C, et al. “Oral ulceration and its causes.” Oral Dis.
- Kravitz ND, et al. “Clear aligners and comfort differences compared with fixed appliances.” Am J Orthod Dentofacial Orthop.
- Shulman JD. “Diet, nutrition, and oral mucosal diseases.” J Am Dent Assoc.
- Ship JA. “Dry mouth and oral ulcerations in orthodontic patients.” Oral Surg Oral Med Oral Pathol.





