🦷歯科医院でのレントゲンの被ばく量、実は“バナナ何本分”?!意外と知らない放射線の話|兵庫県姫路市豊富町の歯医者「よつば歯科・小児歯科」

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医療コラム

🦷歯科医院でのレントゲンの被ばく量、実は“バナナ何本分”?!意外と知らない放射線の話|兵庫県姫路市豊富町の歯医者「よつば歯科・小児歯科」

姫路市のよつば歯科・小児歯科院長の橋本です!

ブログをご覧いただきありがとうございます。

「歯医者さんでレントゲンを撮るって、ちょっと不安
「子どもに放射線を当てても大丈夫なの?」

そんなママたちの素朴だけど大切な疑問に、歯科医師の立場からわかりやすくお答えします。
今回は、パノラマレントゲンの放射線量について、なんとバナナ🍌を例に使って楽しく学んでみましょう!

🍌そもそも「バナナ」に放射線があるって知ってた?

「えっ、バナナに放射線!?」と思った方も多いはず。
実はバナナにはカリウム40”という自然放射性物質が含まれており、ごくわずかながら放射線を発しています。でもご安心ください。これは私たちの体にも存在する自然放射線の一部で、健康に害はありません。

この「バナナ1本分=0.1マイクロシーベルト」は、放射線の量をわかりやすく伝える比喩として、世界中で使われています。

📸歯科パノラマレントゲン=バナナ何本分?

では本題の「歯科パノラマレントゲン」。
歯科医院でお口全体を撮影するこのレントゲンの被ばく量は、510マイクロシーベルト
つまり、バナナ510本分🍌程度なのです。

比較してみましょう。

被ばく源

放射線量(目安)

バナナ本数換算

バナナ1

0.1 μSv

1

パノラマレントゲン

510 μSv

510本分

飛行機(東京→NY往復)

200 μSv

2,000本分

胸部レントゲン

50100 μSv

5001,000本分

これを見ると、歯科レントゲンの放射線量が極めて少ないことがよくわかりますね。

✈️飛行機に乗るより少ない? レントゲンとフライトの放射線を比較!

実は飛行機に乗っている間にも、私たちは宇宙からの放射線(宇宙線)を浴びています。
地上に比べて空は大気が薄いため、遮蔽効果が少なく、被ばく量が増えるのです。

例えば──
東京〜ニューヨーク間の往復フライト(約13時間×2)で浴びる放射線量はおよそ200マイクロシーベルト
これは、パノラマレントゲンを2040回撮影した場合と同等になります。

家族旅行や海外出張で飛行機に乗るのは珍しくない時代。
それに比べて歯科レントゲンはほんの数秒の撮影で終了し、身体の一部だけを対象にしています。被ばく量は圧倒的に少なく、安心して受けられる検査なのです。

🌎年間の自然被ばく量は「バナナ2万本分」!?

実は私たちは、普段の生活を送るだけで自然に放射線を浴びていることをご存知でしょうか?

その量は──
日本人1人あたり年間で約2,100マイクロシーベルト2.1ミリシーベルト)です。

これは、

  • 大地からの放射線(地殻由来)
  • 宇宙からの放射線(宇宙線)
  • 食べ物に含まれる放射性物質(カリウム40など)
  • 自分の体にある放射性物質

などから受けているもので、誰にとっても避けられない自然現象です。
この量をバナナに換算すると──
なんと約21,000本分!

つまり、私たちは日常生活の中でパノラマレントゲン数百回分に相当する放射線を自然に受けているということ。
レントゲン12枚の放射線が、いかに少ないかが伝わるのではないでしょうか。

🧒子どものレントゲン、本当に大丈夫?

「大人よりも子どもの方が影響が心配
そんなママたちの声に応えるため、当院では最新のデジタルレントゲンを採用し、従来の1/10以下の放射線量で撮影しています。

また、お子様の診療では、

  • 必要な範囲だけの部分撮影(デンタル)
  • 被ばく量をさらに抑えた歯科用CT

など、最大限の配慮を行っています。

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🦷レントゲン=早期発見のカギ!

むし歯、歯周病、歯並び、顎の成長
レントゲンは目に見えない問題を早期に発見するための大切な検査です。

特に子どもにとっては、

  • 生え変わりの状況
  • 永久歯の位置異常
  • 顎の成長バランス

などを正確に把握でき、適切な時期に矯正や予防のアプローチが可能になります。

🍀よつば歯科・小児歯科の安心ポイント

  • デジタル撮影による低被ばく設計
  • 笑気吸入鎮静法によるリラックス診療対応
  • キッズスペース・おむつ交換台完備で通院しやすい
  • 歯科矯正学博士が監修する専門的な診療体制

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🌸ママたちの「不安」に寄り添いたい

歯科医院でのレントゲン撮影について、「なんとなく怖い」「よくわからないけど心配」という気持ちは、とても自然なことです。
特に、小さなお子さまを持つ親御さんにとっては、「自分のこと以上に心配」になるものですよね。

よつば歯科・小児歯科では、その気持ちにしっかりと寄り添いながら、撮影の必要性・安全性について丁寧に説明し、ご納得いただいたうえで診療を進めています。

放射線量の具体的な数値や、「バナナ本分」という身近な例えも交えながら、「安心して通える歯科医院」として地域の皆さまに信頼される存在でありたいと考えています。

「疑問があるけど、こんなこと聞いていいのかな?」
そんな時こそ、お気軽にお声かけください。

📲 Web予約・ご相談はこちらから

🧪Reference

  • IAEA “Radiation Protection in Dentistry”
  • UNSCEAR 2020 Report
  • 日本歯科放射線学会「歯科X線撮影のガイドライン」
  • 松井宏夫『放射線の安全性を考える』NHK出版
  • Singh S. et al. “Radiation Dose from Dental Radiography”, J Radiol Prot (2016)
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